糖尿病で1か月前から糖質制限の食事に切り替えている。
糖質制限の食事とは、糖質が多い炭水化物を少なくするか無くし、たんぱく質や脂質が中心の食事に切り替えること。日本食(和食)が健康に最もよい究極の食事と言われていながら、ご飯を食べない糖質制限の食事って、糖尿病の人に本当に良いのか?
1 糖尿病とは?
糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気。糖尿病になると、インスリンが十分に働かなくなり、血糖をうまく細胞に取り込めなくなる。
仕組みは、①インスリン分泌不足(膵臓の機能の低下があるため、十分なインスリンを作れなくなってしまう状態)、⓶インスリン抵抗性(インスリンは十分な量が分泌されているけれども、効果を発揮できない状態)の2つ。これにより、血液の中に糖があふれ、血糖値が高くなってしまう。
高血糖の症状は、①喉が渇く、水をよく飲む、⓶尿の回数が増える、③体重が減る、④疲れやすくなるなど。
これまで食事後に動きたくなくなり、ソファーに座っていることが多かったのは、血糖値が急激に上昇して、疲れやすくなっていたためだったのか!
2 糖質制限の効果は?
◆血糖値の急上昇を防ぎ、インスリンの分泌を抑える
インスリンには、血液中に存在している糖分を脂肪細胞に取り込むよう促す働きがあり、糖質を制限することで血糖値の急激な上昇を抑え、インスリンの分泌を抑え、さらに血液中の余った糖分を脂肪に引き込み、体脂肪が蓄積されることを抑えることができるようだ。
◆エネルギー源として中性脂肪の利用が増える
カラダを動かすエネルギーである糖質の摂取量が少なくなると、体内ではエネルギー不足を補うため、蓄積されている中性脂肪や体脂肪を分解してエネルギー源を作り出すようだ。
この2つが働き、体重を減らすダイエット効果がある。実際にたった1か月で5キロの減量に成功したのだ!
また、糖尿病の人はインスリンが十分に分泌されなかったり、インスリンが十分に働けなかったりするので、高血糖の状態が長く続いてしまう。そこで、血糖値を上げない食事が良い(糖質制限)ということらしい。
ちなみに、糖質のブドウ糖への変化率は100%であるのに対し、たんぱく質は50%、脂質は10%となっている。
3 糖質制限の食事とは?
糖質制限なんて、炭水化物のご飯やパン、麺類を食べなければいいんでしょ!という、簡単なことではない。野菜や果物、海藻類、調味料にも糖質は含まれている。糖質制限の結果、身体が糖質に反応しやすくなり、少量の糖質で急激な血糖値の上昇がみられることもあるようだ。炭水化物の食品はもちろん、その他の食品も糖質の含有量をしっかりと確認し、選んで食べるのが秘訣なのだ。